車検と法定(定期)点検の違いとは?項目や費用について徹底解説

車検 法定点検 違い

車検」と「法定点検」、似たようなものとして捉えられますが、それぞれの違いをご存じでしょうか? 

費用や頻度、点検項目など、車検と法定点検には明確な違いがあります。 

結論、車検は道路運送車両法で定められた車両の「安全性と環境性能を確認する検査」で、法定点検は車両の「機能や性能を維持するための定期的な点検」という違いです。

本記事では、車検と法定点検の違いをより詳しく解説します。

目的や実施時期・チェック項目・発生する費用などを比較し、車両の管理に必要な知識をまとめているため、全く知識を持ち合わせていない方も必見の内容です。

さらに、車を今後も安全に使用するためのポイントも含めてご紹介します。

 自身の車と長く付き合えるように、ぜひ最後までご覧ください。

目次

車検と法定点検の違いとは?それぞれの目的を解説

車検と法定点検の違い

車検と法定点検は、どちらも車両の安全性を確保するための重要な制度です。 

しかし、車検と法定点検では目的と実施内容に大きな違いがあります。

車検と法定点検の違いについて、以下の項目に沿って解説します。

  • 車検の目的とは?
  • 法定点検の目的とは?
  • 車検と法定点検の主要な違い

車検と法定点検の違いを理解することは、適切な車両の管理を行う上で非常に重要です。 

まずは、それぞれの目的の違いについて詳しく見ていきましょう。

車検の目的とは?

車検の目的は、車両の安全性と環境性能が法律で定められた基準を満たしているかを確認することです。

車検の目的点検内容
道路交通の安全確保・事故防止のための安全基準適合確認
・他の道路利用者への危険防止
・緊急時の制動性能確保
環境保護への貢献・排気ガス規制値の遵守確認
・騒音レベルの確認
・環境負荷物質の排出抑制

車検ではブレーキやライト、排気ガスなど、車両の基本的な機能や性能を重点的に検査します。

定期的な検査によって、ブレーキやライトなどの基本機能から排気ガス等の環境性能まで、保安基準への適合を確認します。

また、車検行われる検査項目は以下の通りです。

検査区分検査項目
安全装置の検査・ブレーキの制動力
・ステアリングの操舵力
・シートベルトの作動状態
・エアバッグシステムの正常性
環境性能の検査・排出ガスの成分分析
・騒音レベルの測定
・黒煙の濃度確認
車体状態の検査・フレームの損傷や腐食
・ボディの損傷状態
・ガラスのヒビや割れ
・ミラー類の取り付け状態

車検では、車両の安全性環境性能車体状態の3つの観点から総合的な検査が実施されます。

安全装置の検査では、ブレーキやステアリングなど運転に直結する重要機能の性能確認が重点的に行われます。

法定点検の目的とは?

法定点検は、車両の整備状態を保つための点検です。

道路運送車両法に基づいて実施されますが、点検内容や目的が車検とは異なります。

法定点検における3つの目的は以下の通りです。

  • 自動車の性能維持
  • 故障の予防
  • 安全な走行の確保

法定点検では、エンジンやバッテリー・オイル・ブレーキパッドなど、車両の消耗品や部品の状態を検査します。

点検内容に基づいて整備の提案がされ、必要な整備が完了した後に点検整備記録簿が発行されます。

法定点検の目的点検項目
エンジン関連・オイル量と状態
・冷却水の量と状態
・ベルト類の張り具合
足回り関連・タイヤの摩耗状態
・ブレーキパッドの残量
・サスペンションの状態
電装品関連・バッテリーの状態
・ライト類の点灯確認
・ワイパーの作動確認

項目としては、自動車の構成要素であるエンジン・足回り・電装品の3つの分野について重点的な検査が行われます。

定期的な点検を通じて、重大な故障や事故を未然に防ぎ、安全な運転環境を維持できます。

車検と法定点検の主要な違い

車検と法定点検の違いは、点検の目的にあります。

車検は、国が定めた安全・保安基準を満たしているかどうかをチェックする強制的な検査です。

一方、法定点検は、車両の性能や機能を定期的に維持するために車両所有者が自主的に行う点検です。

よって、車検は法律で定められた定期検査であり、法定点検は安全を確保するための定期的なメンテナンスといえます。

法定点検を受けるか否かは自主的な位置づけですが、所有者の義務となっているため、安全性を確保するために、定期的に受けるようにしましょう。

車検法定点検
目的安全性と環境性能の法定基準適合確認日常的な車両機能・性能の維持管理
性質法定検査(必須)予防的な点検整備
実施時期新車登録から3年後、以降2年ごと・1年点検:12ヶ月ごと
・24ヶ月点検:24ヶ月ごと
法的根拠道路運送車両法第58条道路運送車両法第48条
点検範囲基準適合性の確認が中心予防的な整備が中心
合否判定あり(基準不適合の場合は不合格)なし(整備の推奨のみ)
証明書検査証の交付点検整備記録簿の発行

車検と法定点検の違いをさまざまな項目や内容から比較

車検と法定点検の違い 比較

車検は国の安全・保安基準に基づく検査制度であるのに対し、法定点検は車両の性能維持を目的とした定期点検制度です。

そのため、車検と法定点検では、それぞれ目的や検査内容が異なります。

車検は、車両が安全に運行できる状態かどうかを法律に基づいて検査するものであり、国の安全・保安基準や環境基準をクリアしていることが求められます。

一方、法定点検は車両の性能を維持するために車両所有者が自主的に行う点検であり、点検箇所は車両の長期的な維持管理に重点が置かれているのです。

点検項目や費用・受ける場所・所要時間など、さまざまな観点から車検と法定点検の違いを解説するので確認しておきましょう。

チェックや整備する項目

車検と法定点検でチェックする項目は以下の通りです。

車検法定点検
点検の目的安全性・環境基準の確認機能・性能の維持
点検項目数50~60項目前後
※登録区分によって異なる
60項目前後
※登録区分によって異なる
主な点検内容・ブレーキ
・タイヤ
・ライト
・排気ガスなど
・エンジンオイル
・バッテリー
・ベルト類
・ブレーキパッドの摩耗など
判定方法合否判定あり整備提案のみ
結果車検証の交付 24ヶ月点検整備記録簿の発行点検整備記録簿の発行

車検は、エンジンやブレーキ・サスペンション・排気ガス・ヘッドライトなど、車両の安全性に直結する重要な項目が点検内容です。

一方、法定点検では、エンジンオイルの交換やバッテリーの状態・ワイパーゴムの劣化具合・ブレーキパッドの摩耗状況など、より細かい部分の整備や検査が行われます。

表のように車検は、安全基準の合否を判定する厳密な検査であり、点検内容も限定されています。

法定点検は消耗品や動作の状態を幅広く点検するため、総合的な維持管理ができる点で重要です。

 料金(費用)や所要時間の違い

車検と法定点検、それぞれにかかる料金(費用)や所要時間の違いは以下の通りです。

スクロールできます
項目基本料金(概算)所要時間追加費用が発生する場合
車検35,000円〜100,000円+法定費用1〜3日・部品交換が必要な場合
・整備箇所が見つかった場合 
・オプション作業を依頼する場合
法定点検(12ヶ月)15,000円〜40,000円2〜4時間・消耗品の交換が必要な場合
・不具合箇所の修理が必要な場合
法定点検(24ヶ月)20,000円〜50,000円3〜5時間・簡単な消耗品交換の場合
・軽度の調整が必要な場合

車検では、整備・点検に必要な基本料金の他に、自賠責保険や重量税などの法定費用が加算されます。

一般的な車検の費用相場は、車両の大きさや車種によって異なりますが、軽自動車で約5万円、普通乗用車で7〜10万円が目安です。

料金に整備費用が含まれていますが、車両の状態によっては追加費用が発生する可能性があります。

一方で、法定点検では、費用は整備内容によって大きく異なりますが、車検ほど高額にはなりません。

法定点検の費用相場は、一般的に1〜3万円程度が目安です。

点検の内容によっては、消耗品の交換や整備費用が追加されますが、車検と比べて手軽な価格設定となっています。

車検費用の内訳は以下の通りです。

検査に関わる費用料金
検査手数料10,000~20,000円
点検整備費30,000円前後
法定費用料金
自動車重量税5,000~41,000円前後 ※車種によって異なる
自賠責保険料15,000~20,000円前後 ※加入月数によって異なる
印紙代1,400円前後
その他の費用 料金
部品交換費必要に応じて
整備費用状態により変動
代車費用必要な場合のみ

車検の料金は、法定費用や検査手数料に加えて、点検整備費が費用となります。

点検整備費は車種や車両の状態によって大きく変動し、全体の費用に影響します。

法定点検における費用の内訳は以下の通りです。

基本点検費用料金
技術料10,000円前後
診断料3,000円~5,000円
消耗品費用料金
オイル類3,000~10,000円
フィルター類2,000~5,000円
その他部品必要に応じて
不具合箇所の修理状態により変動
予防整備任意選択

法定点検の費用は、基本となる点検費用に加え、消耗品の交換費用が必要です。

総額は車両の状態や必要な整備内容によって変動し、予防的な整備を選択する場合は追加の費用が発生します。

事前に概算の見積もりを取っておくのが良いでしょう。

受けられる場所

車検や法定点検を受けられる場所は、どちらもディーラーや整備工場・カー用品店・車検専門店などがあります。

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車検法定点検
実施可能施設・運輸支局
・指定工場
・認証工場(ただし完了検査は不可)
・ディーラー
・指定工場
・認証工場
・ディーラー
施設の特徴完了検査実施の可否で区分整備士の在籍が条件
選択の基準費用と利便性信頼性と技術力
対応可能範囲検査内容により制限あり全ての整備に対応可能
予約の必要性必須推奨


車検を依頼する業者によって、提供されるサービスの内容料金所要時間が異なります。

ディーラーでは、車両の専門知識が豊富な整備士が点検を行い、純正部品の使用が多いため、安心感がありますが費用は高くなる傾向です。

一方、カー用品店やガソリンスタンドでの車検や法定点検は、比較的安価かつ短時間で済むことが多いです。

ただし、費用を重視し点検や整備の内容が最低限に抑えられる可能性があるので、多くのメンテナンスを行いたい場合は、事前に相談しましょう。

また、法定点検の場合は、車両所有者が任意で行うため、自由に受ける場所を選べます。

しかし、車検は必ず国に認証された工場や指定工場で受ける必要があり、整備資格を持った整備士が検査を実施します。

各実施場所における特徴は以下の通りです。

実施場所場所の特徴費用車検時の特徴
運輸支局・国の機関による直接検査
・最も厳格な検査を実施
安価・事前整備が必要
・待ち時間が長い場合あり
指定工場・運輸局指定の民間施設
・検査から整備まで一括対応
整備内容次第・完了検査まで実施可能
認証工場・整備認証を受けた工場
・整備作業が中心
整備内容次第・完了検査は別途必要
ディーラー・メーカー系列の整備施設
・高度な整備技術
整備内容次第/高額になりやすい・純正部品での対応
・完了検査まで実施可能

運輸支局は直接検査で費用を抑えられる一方、指定工場やディーラーは一括対応で手間が少なくなります。

認証工場は比較的安価ですが、完了検査は別途必要となるため、自身に合わせた選択が重要です。

受ける時期や期限

車検と法定点検、受ける時期や期限の違いは以下の通りです。

車検法定点検
実施時期・新車:3年後
・中古車:2年ごと
・12ヶ月点検:1年ごと
・24ヶ月点検:2年ごと
期限の扱い厳格(違反点数・罰金あり)義務(罰則なし)
早期受診可能(有効期限内および1ヵ月前)いつでも可能
期限管理車検証で確認可能点検整備記録簿や標章で管理
期限の余裕前後1ヶ月程度特に制限なし

車検は、新車新規登録から3年後、以降は2年ごとに定期的に受ける必要があります。

一方、法定点検は自動車の所有者にとって義務ではありますが、法律で定められた受検期限はありません。

法定点検は車両の状態を維持するための点検であり、車両所有者が自主的に計画を立てて受けることが推奨されています。

通常、12ヶ月点検や24ヶ月点検がありますが、これを受けなかった場合でも、罰則や法律違反にはなりません。

ただし、法定点検を怠ると、車両の不具合が見過ごされ、後々大きなトラブルにつながる可能性があるため、定期的に受けることが重要です。

車検と法定点検の実施時期についても詳しく見ていきましょう。

スクロールできます
実施時期有効期間注意点
初回車検新車登録から3年後2年間・期限の1ヶ月前から受検可能
・期限内の実施が必須
2回目以降前回車検から2年後2年間・期限切れは違法
・罰則対象となる
継続検査有効期限内2年間・早めの予約推奨
・混雑時期を避けることが可能

車検は法定の実施時期が定められており、期限切れでの運転は違法となります。

事前の予約と実施が重要で、期限の1ヶ月前から受検できるため、余裕を持った対応が推奨されます。

期限切れを防ぐためにも、早めの準備と予約をしましょう。

法定点検の場合実施時期実施間隔点検の理由
12ヶ月点検年1回12ヶ月ごと・走行距離による前倒し ・季節による調整可能
24ヶ月点検2年に1回24ヶ月ごと・使用状況による調整
・車検時期との調整推奨
臨時点検必要に応じて状況による・異常時
・長距離走行前

法定点検は車検と異なり、実施時期に柔軟性があります。

走行距離や使用状況、季節条件に応じて実施時期を調整できますが、定期的な実施を車両維持の為に心がけましょう。

法定点検は車検と違い必ず受ける必要がある?

車検と法定点検 必ず受ける必要がある

法定点検は、法律により車両所有者の義務として定められていますが、車検と異なり、必ず受けなければならないわけではありません。

車検は国の認証工場などで実施する強制的な検査で、合格しなければ車を公道で運転することはできませんが、法定点検はあくまで「維持管理」を目的としたものです。

しかし、法定点検を受けることは、車の不具合やトラブルを未然に防ぐために重要です。

法定点検について、以下2項目を解説します。

  • ユーザーの義務となっている
  • 義務となっているものの受けなくても罰則はない


定期的に点検を実施することで、バッテリーの状態やブレーキパッドの摩耗など、日常では気付きにくい箇所の整備が可能です。

法定点検について理解を深め、定期的に整備を行いましょう。

ユーザーの義務となっている

法定点検は、道路運送車両法第48条により、車両所有者の義務として定められています。

車両所有者は、自身の車両が適切な状態を維持できるよう、定期的な点検を実施する責任があります。

そのため、車両所有者は法定点検を受ける義務を負っており、点検・整備を実施することで、車両の安全性や性能を保つことができる傾向です。

また、法定点検は、整備士が車両の状態を確認し、必要な整備や修理の提案が点検目的です。

重大な故障や事故のリスクを未然に防ぐことができ、車両の寿命を延ばすことが期待されます。

法定点検はユーザーにとって重要なメンテナンスの一環といえます。

点検理由点検による効果
安全性の確保・事故防止
・故障の予防
・車両性能の維持
・乗員の保護が実現
社会的責任・他の道路利用者への配慮
・環境への配慮
・交通事故防止
・公共の安全に貢献
経済的メリット・修理費用の抑制
・車両価値の維持
・燃費の維持
・長期使用が可能

法定点検には、法的義務以上の重要な意味があります。

定期的な点検により、個人の安全確保はもちろん、社会全体の交通安全や環境保護にも効果的です。

また、予防的な整備により大きな修理費用を抑制し、車両の価値維持にもつながります。

義務となっているものの受けなくても罰則はない

法定点検は義務であるものの、受けなくても罰則はありません。

車検と異なり、法定点検を受けなくても公道の走行ができるため、実際に法定点検を受けるかどうかは車両所有者の判断に委ねられています。

しかし、法定点検を受けないことで、車両の故障や劣化に気付かないリスクがあります。

リスクの種類具体的な内容
法的リスク・事故時の責任追及
・保険適用への影響
安全面のリスク・突発的な故障
・重大事故の可能性
経済的リスク・高額な修理費用
・車両価値の低下
社会的リスク・周囲への迷惑
・信用の低下

エンジンオイルやブレーキパッドなどの消耗品は、定期的に点検し、必要に応じて交換を行いましょう。

点検整備を怠ったことが原因で事故が発生した場合、重大な責任を問われる可能性があります。

車両を安全に、長期間使用するためにも、定期的な法定点検の実施が推奨されています。

【車検との違い】法定点検を定期的に受ける4つのメリット

法定点検を定期的に受ける4つのメリットは以下の通りです。

  • 車両トラブルの予防・解決ができる
  • 不具合箇所を見つけてもらえる
  • 安心してドライブを楽しめる
  • 売却時に高評価となりやすい

法定点検は、車両を長期間、安全に使用するための予防的なメンテナンスであり、日常的には見過ごしやすい箇所や消耗品の状態を確認する重要な機会です。

ここからは、法定点検を受けることで得られる具体的なメリットについて詳しく解説します。

車両トラブルの予防・解決ができる

定期的な法定点検の実施は、車両の安全性を高める重要な予防措置です。

早期の異常発見により重大な故障を防ぎ、結果として修理費用の削減にもつながります。

メリット
故障の未然防止・異常の早期発見
・部品の劣化状態確認
・予防的な部品交換
・システムの動作確認
コスト削減効果・重大故障の予防
・修理費用の最小化
・燃費の改善
・部品寿命の延長
安全性の向上・ブレーキ系統の確認
・タイヤの状態確認
・ステアリングの点検
・各種センサーの確認

法定点検では消耗品も検査されるため、交換時期を逃さずに済みます。

例えば、エンジンオイルやブレーキパッドなどの部品は、使用に伴って劣化するため、定期的な交換が必要です。

また、点検中に見つかった小さな不具合も早期に修理することで、大きなトラブルに発展することを防ぐことができます。

不具合箇所を見つけてもらえる

法定点検は整備士による専門的な点検のため、一般のユーザーでは発見が難しい問題を早期に見つけ出し、適切な対処を可能にします。

点検の利点
専門的な診断・電子診断機器の使用
・熟練した目視確認
・音や振動での異常判断
・将来的な故障予測
適切なアドバイス・整備時期の提案
・交換部品の推奨
・使用方法の指導
・コスト効率の提案
予防保全の実施・消耗部品の確認
・劣化部品の発見
・システムの総合診断
・予防的な調整作業
記録管理の徹底・点検履歴の保管
・整備内容の記録
・次回点検時期の案内
・部品交換履歴の管理

法定点検では、エンジンやトランスミッションなどの内部の問題や、ブレーキの効き具合が悪化している場合など、運転中には気づきにくい箇所も点検によって発見されることがあります。

これにより、車両の安全性が高まり、事故や重大な故障を未然に防ぐことができるでしょう。

また、整備士が経験と知識をもとに車両の異常を早期に発見し、必要な整備を提案してくれます。

自分ではわからない部分でも、プロの目で検査してもらうことで、安心して車両を使用できるようになります。

安心してドライブを楽しめる

法定点検を受けて車両の状態が良好であることが確認できると、安心してドライブを楽しむことができます。

定期に行う利点
快適性の向上・エアコン性能の維持
・防振・防音性能の確保
性能の維持・エンジン性能の維持
・燃費の最適化
信頼性の向上・トラブルの低減
・安定した走行

旅行時などのドライブの際、車両に不安があると集中できないことがありますが、定期的な点検で安全性が確認されていれば、長距離の走行時でも心配いりません。

適切に点検と整備を行うことで、長距離走行でも安心して運転できるでしょう。

売却時に高評価となりやすい

法定点検のような定期的な点検整備は、中古車としての価値を大きく左右する重要な要素です。

証明内容売却時のメリット
車両価値の維持・整備記録の証明
・定期的なメンテナンス証明
・故障履歴の透明性
・品質管理の証明
査定時の優位性・高評価の獲得
・信頼性の証明
・価格交渉の優位性
・迅速な売却可能
購入者への安心感・メンテナンス状態の証明
・故障リスクの低減
・使用履歴の明確化
・整備状態の保証
ブランド価値の維持・メーカー推奨整備の実施
・純正部品の使用履歴
・正規整備の証明
・品質管理の徹底

点検整備記録簿があることで、過去の整備履歴が残り、車両のメンテナンス状況が証明されます。

中古車市場では、整備履歴が残っている車両は買取の際に優位に働く傾向です。

法定点検を受けた車両は、きちんとメンテナンスが行われてきたことが評価され、購入者にとっても安心材料となるため、高額買取のチャンスにもつながります。

車検と法定点検の違いについてよくある質問

車検と法定点検 よくある質問

車検と法定点検についてユーザーから多く寄せられる質問内容と回答を詳しく見ていきましょう。

  • Q1.認証や指定工場以外では受けられない?
  • Q2.車検や点検を申し込む方法に違いはある?

車検と法定点検について基本的な知識に加えて、疑問点も解消しておきましょう。

Q1.認証や指定工場以外では受けられない?

車検は、認証を受けた工場や指定工場でなければ受けることができません。

これは、車両の安全性や環境性能を確認するため、専門的な知識と設備が必要であるためです。

法定点検は整備士による点検を受けることが推奨されていますが、法律上の義務ではないため、自分で簡単に確認できる部分は日常点検として行えます。

ただし、専門知識がない場合には、認証工場や指定工場での点検を受けることをおすすめします。

車検を受けられる場所は以下の通りです。

施設対応可能な内容
運輸支局直接受検可能
指定工場完了検査まで可能
認証工場整備のみ可能
一般整備工場対応不可

車検は、施設ごとに定められた資格や設備が必要です。

運輸支局と指定工場では検査を完了できますが、認証工場は整備作業のみとなり、一般整備工場では車検に対応できません。

法定点検を受けられる場所は以下の通りです。

工場区分法定点検の実施可能範囲
指定工場全ての点検が可能
認証工場全ての点検が可能
ディーラー全ての点検が可能
一般整備工場整備士在籍で可能

法定点検は指定工場、認証工場、ディーラーのいずれでも全ての点検作業が可能です。

一般整備工場でも、国家資格を持つ整備士が在籍していれば法定点検を実施できます。

Q2.車検や点検を申し込む方法に違いはある?

車検と法定点検の申し込み方法にも、それぞれ違いがあります。

車検は、定められた期間内に受ける義務があり、認証工場や指定工場での予約が必要です。

依頼する際には、車検証や自賠責保険証、納税証明書などの書類も準備する必要があります。

一方、法定点検は、基本的に車両の使用者が必要に応じて自由に申し込みが可能です。

法定点検は頻度も任意であるため、日常的な使用状況や車両の状態に合わせてタイミングを選べます。

法定点検の申し込みは、ディーラーや整備工場、カー用品店など、さまざまな業者で対応しており、こちらも電話やオンラインでの予約が便利です。

長距離運転前やシーズンの変わり目には、法定点検を受けることが推奨されています。

車検の申し込み方法は以下の通りです。

申し込み方法特徴
運輸支局への直接申し込み自分で手続きを行う必要があるが費用を抑えられる
指定工場への予約検査と整備を一括で依頼できる
Webでの一括見積もり複数の業者から見積もりを比較検討できる
代行業者の利用手続きを全て代行してもらえる

車検の申し込み方法は、費用や手間を考え、自身が最適だと思う方法で申し込みをするのが良いでしょう。

自分で手続きを行う直接申し込みは費用を抑えられる一方、指定工場や代行業者を利用することで手続きの手間を省くことができます。

法定点検の申し込み方法は以下の通りです。

申し込み方法特徴
かかりつけ工場への直接予約普段の整備状況を把握している工場で安心して点検可能
ディーラーでの予約メーカー専門の知識による確実な点検が受けられる
電話予約日時の調整や詳細な相談がしやすい
オンライン予約24時間いつでも予約可能で手軽

法定点検の予約は、自身の希望や状況に応じて様々な方法で行えます。

整備工場やディーラーでは車両の状態を熟知した整備が受けられ、予約方法も電話やオンラインなど柔軟に選択できます。

まとめ

車検と法定点検 違い まとめ

 車検と法定点検の違いについて、詳しく解説してきました。

車検法定点検
目的安全性と環境性能の検査機能と性能の維持
法的な位置づけ義務付けと罰則あり努力義務で罰則なし
実施内容国の基準に基づく検査予防的な整備が中心
費用と時間比較的高額で時間がかかる比較的安価で短時間
実施場所の制限認定施設のみ整備士在籍施設で可能

車検と法定点検には、それぞれ異なる目的と役割があり、どちらも車両の安全性と信頼性を保つために重要な点検です。

車検は法的な検査であり、安全性と環境基準をクリアした車両だけが公道で走行できるようになります。

一方、法定点検は車両の維持管理を目的とした点検であり、予防的なメンテナンスとして車両の寿命を延ばす効果もあります。

どちらの点検も受ける場所や費用、所要時間が異なるため、自分の車両の状態や使用頻度に応じて適切な業者を選ぶことが大切です。

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