車検を初めて受ける方は、どこに任せるべきかなど、さまざまな疑問があるかと思います。
新車と中古車どちらも手続きの流れや必要なものに変わりはありません。
車検の準備をしっかりと行えば、思ったよりもずっと簡単に受けることが可能です。
本記事では、車検を初めて受ける方に向けて流れや費用などを徹底解説していきます。
損や失敗を避けるためのコツも紹介するので、初めて車検を受ける方は、ぜひご参考ください。
車検を初めて受ける方への基本ガイド
初めて車検を受ける方へ基本ガイドとして以下の項目を解説します。
- 車検を受ける方法
- 車検を受ける時期
- 車検満了日の確認方法
各項目1つずつ解説するので、初めての方は車検について理解しましょう。
車検を受ける方法
車検は、取り扱っている業者に依頼することで受けることが可能です。
一般的に車検を取り扱っている業者は以下の通りです。
車検を取り扱っている業者 | 特徴 |
---|---|
ディーラー | ・専門的な知識を持ったスタッフが整備を行う ・整備項目が多く費用がかさむ傾向にある ・リコールも同時に対応してもらえる |
カー用品店 | ・短時間で完了する傾向にある ・専門的な整備士によって車検してもらえる ・部品購入ついでに任せられる |
町の整備工場 | ・民間指定工場であれば短時間で終えられる ・必要最低限の整備で終えられ安価に済ませられる ・スタッフによって対応が大きく異なる傾向にある |
ガソリンスタンド | ・燃料などの値引特典が豊富 ・日数がかかる傾向にある ・費用は安価に済ませられることもある |
車検を受けられる場所は数多くありますが、依頼する業者によって値段や必要日数が異なります。
自分の希望に合う車検業者を見つけましょう。
車検を受ける時期
車検を受ける時期は、新車初回車検とそれ以降で異なります。
- 新車初回の場合:初度登録から3年後
- 2回目以降の場合:通検から2年毎
軽自動車の場合は、新車初回も2年目に車検満了日となります。
また、普通乗用車で貨物登録の場合は、1年ごとに車検を受ける必要があります。
車の登録状況によって車検の有効期限が異なるため、車検証をチェックしましょう。
車検満了日の確認方法
車検証に記載されている満了日を確認することで、次の車検がいつなのかを把握できます。
車両の登録情報の他に、「有効期間の満了する日」という項目があります。
この日付が次の車検の期限日となるため、満了日がいつかわからない方は、すぐにチェックしましょう。
初めての車検:必要な準備
車検をスムーズに進めるためには、事前の準備が重要です。
ここからは事前準備について以下の項目に沿って解説します。
- 事前に揃えるべき必要書類一覧
- 事前に確認すべき車の状態
車検を受ける前に必要な準備をすることで、当日スムーズに手続きを進められます。
各項目1つずつ解説するので、車検に必要なものなどをぜひご参考ください。
事前に揃えるべき必要書類一覧
車検前に揃えるべき書類は以下の通りです。
【車検で必要なもの】
- 車検証
- 自賠責保険証
- 納税証明書
納税証明書はなくても車検を行えますが、支払っていることを証明するために用意しておくとスムーズに進められます。
車検前に必要な書類は揃えておきましょう。
事前に確認すべき車の状態
車検前に確認すべき車の状態は以下の通りです。
- ライトが全部点灯するか
- タイヤの溝が十分あるのか
- 使用していて不具合はないか
専門的なことがわからない方も、目視や感覚で確認できる項目です。
もし何が正常な状態なのかわからない場合は、車検前に見積もりを依頼しスムーズに通検できるか整備士に確認しましょう。
【初めての方必見】車検の流れを徹底解説
初めての方に向けて、車検の流れを解説します。
- 見積もりをとる
- 通検する予約を入れる
- 予約日に車を持ち込む
- 完了後に車の引き取り
大まかな流れは4ステップです。
難しい内容ではないため、初めての方でも理解しやすいでしょう。
各項目1つずつ解説していきます。
見積もりをとる
費用を把握するため、事前に見積もりを取ることが重要です。
条件に合った業者を探すためにも、複数の見積もりを比較することがポイントです。
複数の見積もりを比較することで、金額の相場を把握できます。
何が必要な整備で、不要な整備はなんなのかを明確にして、乗り方に合わせた車検ができる業者を選びましょう。
通検する予約を入れる
見積もりを比較検討した後、車検を依頼する業者を選定し、予約を入れます。
予約は満了日が近づいている場合、早めに行うことが重要です。
業者に予約をする際は、車検の日時だけでなく必要書類なども確認しておきましょう。
予約日に車を持ちこむ
予約を入れた後は、当日車を業者に持ち込みます。
持ち込みでは、車検時に必要な書類を忘れずに持参しましょう。
必要な書類は「こちら」をご参考ください。
書類を忘れてしまうと車検できないため、注意が必要です。
完了後に車の引き取り
車検が無事に完了したら、業者から車を引き取ります。
車検が完了すると、新しい車検証が発行されるため、車内へ保管します。
また、車検時の車の状態や整備内容についても説明を受けられるので、今後のメンテナンスの参考としましょう。
【初めての方必見】車検の費用と節約のポイント
車検を初めて受ける方は、どのようなポイントを抑えることで節約できるか気になることでしょう。
自動車の検査では、整備を行った分だけ費用がかさみます。
ここからは、車検の費用と節約のポイントを以下の項目に沿って解説します。
- 費用概算
- 費用を抑えるための方法
具体的な内容を解説していくので、ぜひご参考ください。
費用概算
車検費用の総額は、法定費用と整備費用に分けられます。
費用の詳細 | 含まれている内容 |
---|---|
法定費用 | ・重量税 ・自賠責保険料 ・印紙代 |
整備費用 | ・車検基本料 ・必要整備 |
法定費用に分類される自賠責保険料や重量税は、決められている値段なので、どこに車検を依頼しても変わりません。
一方、整備費用は車検を依頼する場所や自動車の状態によって変動します。
初めて車検を依頼する初心者の方は、車検費用を比較することはもちろん、乗り方に合わせた整備を提案してもらえる業者を見つけましょう。
費用を抑えるための方法
車検の費用を抑えるための方法は、複数の車検見積もりを比較することです。
提案される整備は、主に以下の3つの観点にわけられます。
- 整備しないと車検が通らない箇所
- 整備しなくても車検を通せるが緊急性が高い箇所
- 整備しなくても車検を通せて緊急性の低い箇所
上記の観点から、車の使用方法に合わせて車検時の整備を依頼することがポイントです。
整備を多くすることで安心・快適に車を乗れる反面、車検費用は高くなります。
一方で、緊急性が高い箇所を整備せずに費用を抑えると、トラブルのリスクを消すことができません。
整備内容と費用のバランスを見て車検内容を決めることが、値段を抑える1つのポイントとなります。
【初めての方必見】車検後の注意点と次回の準備
車検を終えた後も、車の状態を適切に保つためには定期的なメンテナンスが必要です。
ここからは、車検後の注意点と次回の準備ということで、以下の点に沿って解説します。
- 通検後のメンテナンス
- 次回の早期準備
車を安心して利用するための方法や、次回もスムーズに車検を受ける方法を解説するのでぜひご参考ください。
通検後のメンテナンス
車検後の注意点として、定期的なメンテナンスが挙げられます。
「無事検査合格したから次の車検まで安心できる」ということはありません。
自動車には消耗品が使用されているため、「経年劣化」や「走行距離」に応じて整備が必要となります。
特に、エンジンオイルやバッテリー・ワイパー・タイヤなどは、定期的に点検を行い状態をチェックすることがおすすめです。
新車初回や中古車として3回目の車検などに関係なく、定期的な点検及びメンテナンスがトラブルを未然防ぐことにつながります。
次回の早期準備
次回の車検をスムーズに受けるためにも、早期準備がポイントです。
車検は満了日の1ヵ月前から受けられるため、2か月前から書類の準備や車の点検をしておきましょう。
必要なものなど事前に準備しておくことで、余裕をもって車検を受けられます。
初めての車検チェックリスト
初めて車検を受ける方はチェックリストを参考にしてください。
以下の項目に合わせてチェックリストを紹介します。
- 初めての通検①:事前に確認すべき事項
- 初めての通検②:当日の持ち物
「何を準備すればわからないという方」は、チェックリストを参考にして準備をバッチリ行いましょう。
初めての通検①:事前に確認すべき事項
初めて通検準備する方は、事前に確認すべき事項について以下の項目をチェックします。
- 必要書類
- 自動車税の納税は済んでいるか
- 精算が車を持ち込む場合、打ち合わせした費用
車を車検場に持ち込む前に上記3点を確認しておきましょう。
初めての通検②:当日の持ち物
車検当日の持ち物は以下の通りです。
- 車検証
- 自賠責保険証
- 納税証明書(場合による)
- 費用
車検を受ける際は、上記4点をまとめて準備しましょう。
チェックする項目は同じですが、業者によって車検のやり方は異なります。
見積もりのときなど、必要なものを事前に聞いておくことで、準備もしやすいでしょう。
初めての車検での失敗を避けるコツ
初めて車検を受ける方でスムーズに車検を通過できなかったなど、失敗を避けるコツについて以下の項目に沿って解説します。
- 失敗例と対策
- 初めてでもスムーズに通検する方法
各項目1つずつ解説するので、初心者でもスムーズに車検を通過するためにご参考ください。
失敗例と対策
「はじめての方」でよくある失敗例は以下の2つです。
失敗例 | 対策 |
---|---|
自動車税を納税していなかった | ・支払っているか事前に確認する ・普通車の場合:管轄の自動車税事務所 ・軽自動車の場合:管轄の役所 |
必要書類がなく書類不備となってしまった | ・事前に書類はまとめておく ・見積もりを出してもらったときに必要書類を揃える |
2つの失敗例に当てはまると車検は通過できません。
対策を参考にして頂き、スムーズに車検合格を目指しましょう。
初めてでもスムーズに通検する方法
初めてでも車検をスムーズに合格する方法は、依頼する業者とコミュニケーションを多くとり、流れを明確にしておくことです。
ディーラーや町の整備工場・カー用品店など、依頼先の担当者と入念に打ち合わせすることで、スムーズに車検を受けられます。
「必要なもの」や「支払タイミング」「料金」「支払方法」など、不明点はないように明確にしておくことが失敗しないコツです。
また、自分で「運輸支局」へ車を持って行くユーザー車検もありますが、初めての方にはおすすめしません。
書類の手続きやラインの使い方など専門知識が必要なので、初めて車検を受ける方は、業者に依頼しましょう。
まとめ
今回の記事では初めて車検を受ける方向けに車検を受ける方法や車検の流れ、ポイントなどについて解説してきました。
初めての車検は不安な点が多いと思いますが、事前に実際の流れや当日何が必要かなどを把握しておくことで、スムーズに進められます。
これから車検を受ける方は、ぜひ本記事をご参考ください。