トヨタプリウスのエンジンがかからない原因は、バッテリー上がりや故障など数多くあります。
「プリウスのエンジンがかからないので困っている」や「事前に予防したい」という方もいるのではないでしょうか?
そこで本記事では、プリウスのエンジンがかからない6つの原因と対処法を徹底解説していきます。
対策についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
プリウスのエンジンがかからない(始動しない)原因とは?
プリウスのエンジンがかからない原因は、大きく分けると6つ存在します。
- バッテリー上がり
- シフトポジションの場所
- 車内にキーが持ち込まれていない
- キーの電池切れで車がカギを認識できない
- ハイブリッドシステムの故障
- スタートボタンを押す際にブレーキを踏んでいない
エンジンがかからない6つの原因では、操作次第で始動できるものから、部品交換が必要なものまでさまざまです。
プリウスを所有している方は、車の操作方法についてよく理解することに加えて、定期的なメンテナンスを行うことでトラブルを回避できる可能性が高くなります。
エンジンがかからない原因や対処法について、より詳しく解説していくので、是非ご参考ください。
プリウスのエンジンがかからない原因①:補機バッテリー上がり
プリウスのエンジンがかからない原因1つ目は、バッテリー上がりです。
ハイブリッドシステムは駆動用バッテリーと呼ばれており、エンジンを始動させるためには、補機バッテリーの電圧を正常に保っておく必要があります。
補機バッテリーの劣化から充電不足により電圧が低下してしまうと、エンジンがかかりません。
プリウスのエンジンがかからないと困る前に、定期的に補機バッテリー電圧のチェックが必要です。
電圧不足によるバッテリー上がりの対処法
電圧不足による補機バッテリー上がりは、以下の方法で対処可能です。
- 補機バッテリー交換
- バッテリー救済
補機バッテリー交換をすることで、一時的な対処だけでなく、その後も安心して車を利用可能です。
既に補機バッテリー上がりで困っている場合は、JAFやロードサービスによるバッテリー救済を依頼しましょう。
時期によってはJAFやロードサービスが到着するまで時間がかかるため、なるべく早く救済してもらいたい場合は、「カーバッテリー110番」にも問い合わせがおすすめです。
一番早くバッテリー救済に来てもらえる業者を頼りましょう。
\ 困ったときの110番 /
プリウスのバッテリーサイズ
プリウスのバッテリーサイズはモデルや型式によって異なります。
一部のモデルや型式におけるプリウスのバッテリーサイズは以下の通りです。
プリウス型式 | バッテリーサイズ |
---|---|
・DAA-NHW20 ・ZA-NHW20 ・DAA-ZVW30 | ・S46B24R ・S34B20R |
・6AA-ZVW51 ・DAA-ZVW50 ・6AA-ZVW55 ・DAA-ZVW51 ・DAA-ZVW55 | LN1 |
プリウスの2代目から4代目までの型式から、バッテリーサイズを紹介しました。
HDDナビが搭載されていると「S46B24R」、搭載されていないと「S34B20R」など、装備品によってバッテリーサイズが異なります。
バッテリーを選ぶ際は、適合しているサイズを調べて選択するようにしましょう。
プリウスのエンジンがかからない原因②:シフトポジションが「P」になっていない
シフトポジションが「P」になっていない場合は、プリウスのエンジンは始動しません。
エンジン始動におけるシフトポジションは、プリウスに限った話ではなく、どの車両でも「P」になっていない場合は、エンジンがかからないのです。
また、エンジンを停止させるときも、シフトポジションが「P」になっていない場合は、完全にOFFにできないので、気づかず降車してしまうとバッテリー上がりの原因となります。
エンジンを停止させるときと始動させるときは、シフトポジションが「P」となっていることを確認しましょう。
シフトポジションの対処法
シフトポジションが「P」になっていないことの対処法は、降車時やエンジン始動時にドライバーが確認することです。
エンジン停止時には、シフトポジションを「P」にしていないと、事故につながる危険性があります。
プリウスのエンジンがかからないとならいよう、降車時や始動時には、シフトポジションが適正位置かチェックしましょう。
シフトポジションを「P」にしないことの危険性
シフトポジションは「P」にしないとエンジンがかからないことだけでなく、事故につながる危険性があります。
「N」や「D」のシフトポジションでサイドブレーキをかけて停車している場合、車が勝手に動いてしまうことも考えられるのです。
所有者が見ていないところで車が勝手に動いてしまうと、大きな事故につながってしまいます。
「サイドブレーキをかけているから大丈夫」と思わず、必ずシフトポジションは「P」にしましょう。
プリウスのエンジンがかからない原因③:車内にキーを持ち込んでいない
プリウスはキーを車内に持ち込まず、ブレーキを踏みこんでエンジンスタートのボタンを押しても始動しません。
エンジン始動する際には、車側がキーの認識をした後に、エンジンスタートのボタンを押すと始動します。
プリウスのエンジンがかからないときは、キーを車内に持ち込んでいるかチェックしましょう。
エンジンを始動させる対処法
プリウスのエンジンを始動させる対処法としては、キーを車内に持ち込むことです。
車側でキーを認識できれば、ブレーキを踏んでスタートのボタンを押すことでエンジンは始動できます。
プリウスのエンジンがかからない原因④:電池が切れており車がキーを認識しない
キーの電池が切れていると、車側が鍵の認識をできないことから、プリウスのエンジンはかからないです。
プリウスの車内にキーを持ち込んでも、電池が切れていると車側と通信できないので、エンジン始動はされません。
キーの認識を車側で出来ないようであれば、電池交換をしてみましょう。
キーの電池が切れてかからないときの対処法
キーの電池が切れていてエンジンがかからない場合は、電池を交換することで解消可能です。
プリウスのキーの電池はボタン電池が使用されている傾向にあるため、電気屋やホームセンター・コンビニなどで入手できます。
ボタン電池はさまざまなサイズが使用されており、「CR1632」「CR2032」「CR2450」などがあるため、キーを分解して電池サイズをチェックしましょう。
電池を変える頻度
プリウスのキーのボタン電池を変える頻度は、1年に1回がおすすめです。
スペアキーなど、あまりキーを使用していなくてもボタン電池は劣化します。
毎年ボタン電池を交換しておくことで、電池切れを回避できます。
プリウスのエンジンがかからない原因⑤:ハイブリッドシステムの故障
プリウスのエンジンがかからない原因として、ハイブリッドシステムの故障が挙げられます。
メーターの警告灯に「ハイブリッドシステムチェック」と表示されると、システムの故障が濃厚です。
実際にテスタを使用して点検してみないと確定診断はできませんが、警告灯にハイブリッドシステムの故障が疑われるような表示がでたら、ディーラーや整備工場に相談しましょう。
ハイブリッドシステム故障の対処法
プリウスのハイブリッドシステム故障の対処法は、駆動用バッテリーの交換を行うことです。
駆動用バッテリーは15万~25万前後と整備業者によって価格が異なる傾向です。
高額な修理とはなりますが、バッテリーを交換しないとハイブリッドシステムが使用できないため、整備が必要です。
ハイブリッドシステムの故障が疑われる警告灯
プリウスのハイブリッドシステム故障が疑われる警告灯は、文言としてメーターパネルに「ハイブリッドシステムチェック」と表示されます。
ハイブリッドシステムチェックが表示されたら、緊急性が高いためすぐにディーラーや整備工場に相談しましょう。
プリウスのエンジンがかからない原因⑥:スタートボタンを押す際にブレーキを踏んでいない
プリウスのエンジンがかからない原因の中に、エンジンをスタートするためのプッシュボタンを押す際に、ブレーキを踏んでないことが挙げられます。
エンジンをスタートさせるためには、ブレーキを踏んでプッシュボタンを押す必要があります。
ブレーキを踏まずにスタートするためのボタンを押しても、エンジンは始動しません。
エンジンがかからない対処法
エンジンがスタートしない場合は、ブレーキを強く踏み込んでプッシュボタンを押してみましょう。
一度ブレーキを踏んだ後では、ブレーキペダルが固くなっており奥に踏み込みにくい場合があります。
奥へ踏み込み難くても、力でブレーキペダルを踏み込んで、スタートボタンを押しましょう。
プリウスのエンジンがかからないとならないための対策
トヨタプリウスのエンジンが「かからない」とならいための対策は、定期的な点検を受けることです。
エンジンがかからない原因には、ガス欠やブレーキの踏み込みがされていない、キーを車内に持ち込んでいないなど、所有者で解決できることもあります。
しかし、バッテリー上がりやハイブリッドシステムの故障など、プロに点検してもらっていれば軽減できることもあるのです。
定期的な点検から、バッテリーの充電不足が発覚し、充電不足の原因がバッテリーの劣化で、交換しておくなど、バッテリー上がりで困る前に事前に対応も行えます。
また、整備工場であれば、充電不足を補うための充電も可能でしょう。
このようにあ、定期的にプロの整備士に点検してもらうことで、エンジンがかからないという緊急なトラブルを回避しやすくなります。
トヨタプリウスとはどのような車?
トヨタプリウスがどのような車なのかを以下の項目に沿って解説します。
- 2024年11月時点で5代目モデル
- 省燃費性能が高い
- 使用用途は多岐に渡る
- 安全性能にも優れている
プリウスは多くの台数走行しているため、バッテリー上がりの件数も多い傾向です。
多くの方に選ばれるプリウスの特徴について解説していきます。
2024年11月時点で5代目モデル
プリウスは2024年11月時点で5代目モデルとなります。
初代モデルは1997年12月10日にトヨタから世界初の量産ハイブリッドカーとして発売され、大きな注目を集めました。
プリウスの初代モデルこそ、駆動用バッテリーの質についてさまざまな意見がありました。
しかし、改良を重ねることで、ユーザーの不安を払拭し、約27年間進化してきた歴史ある車です。
省燃費性能が高い
プリウスは省燃費性能が高いという特徴を持っています。
トヨタのハイブリッドシステムは、動力分割機構を軸とし、燃費性能を高められるシステムとなっています。
エンジンとモーターの役割を明確化しており、より省燃費性の高い走行が可能です。
プリウスはトップクラスの省燃費性能と言える車です。
使用用途は多岐に渡る
プリウスの特徴として、さまざまな使用用途で活躍することが挙げられます。
燃費が良いことに加え、荷室も広々しているため、多くの荷物を積み込めます。
旅行や営業車、レジャーなど、どのような使用用途でも活躍するでしょう。
安全性能にも優れている
プリウスは、安全性能にも優れている特徴があります。
5代目プリウスでは、最先端の安全性能が搭載されており、ドライバーは安全快適にドライブを楽しめます。
安全性能に優れているため、初心者から高齢者まで誰でも運転しやすいでしょう。
トヨタプリウスについてよくある質問
トヨタプリウスについてよくある質問を紹介します。
- Q1.プリウスはバッテリー救済車として活躍できる?
- Q2.ハンドルロックをかけるとエンジンはかからない?
- Q3.電気もつかないときの対応方法は?
- Q4.電気はつくけど動かないときの原因は?
- Q5.ヒューズが切れるとエンジンはかからない?
各項目1つずつ解説するので、エンジンがかからないことについての疑問点を解消しておきましょう。
Q1.プリウスはバッテリー救済車として活躍できる?
プリウスは、バッテリー救済車としては使用できません。
バッテリーの充電不足によりエンジンがかからないときに助けてもらえますが、「助ける側」として活躍不可です。
エンジンがかからない車両があるときは、プリウスを使用しないようにしましょう。
Q2.ハンドルロックをかけるとエンジンはかからない?
ハンドルロックをかけてもエンジンは始動可能です。
プリウスの場合は、プッシュボタンを押すことで、エンジンが始動するため、ハンドルロックも同時に解除されます。
キーを回すタイプの車であれば、ハンドルロックがかかっている場合、簡単にエンジンは始動できません。
プリウスの場合は、ハンドルロックがかかっていても、通常通りエンジンは始動できます。
Q3.電気もつかないときの対応方法は?
プリウスのエンジンがかからない状態で、電気もつかないときは、バッテリー上がりが濃厚なのでバッテリー救済をしてもらいましょう。
ブースターケーブルを使用するか、ロードサービスへ連絡しエンジンをかけてもらう必要があります。
バッテリーが原因でエンジンがかからないときの対応はさまざまですが、電気もつかないときは、比較的簡単に解決できるでしょう。
Q4.電気はつくけど動かないときの原因は?
プリウスの電気はつくけどエンジンが動かないときの原因は、バッテリー以外の部品の故障の可能性が高いです。
ロードサービスを利用して、最寄りの整備工場へ入庫してもらいましょう。
Q5.ヒューズが切れるとエンジンはかからない?
プリウスのエンジンは、切れるヒューズの種類によっては、エンジンがかかりません。
エンジン系統のヒューズが切れてしまうと、エンジン始動ができません。
しかし、ヒューズが原因という可能性は低いので、ブースターケーブルでもエンジン始動できない場合は、整備工場へ入庫させましょう。
まとめ
プリウスのエンジンがかからない原因や対処法について詳しく解説してきました。
エンジンがかからないと、あとの予定も変更しなければならなくなるため、緊急性の高いトラブルです。
原因は充電不足からくるバッテリー上がりや、ハイブリッドシステムの故障などさまざまです。
また、故障でなく「キーの電池切れ」や「ブレーキを踏みこんでいない」など、違う原因も存在します。
プリウスのエンジンがかからない原因を把握しておき、万が一の際でも対応できるようにしておきましょう。
エンジンがかからない原因として、バッテリー上がりが濃厚な方は、ロードサービスやカーバッテリー110番の利用がおすすめです。
\ 困ったときの110番 /