車検の必要書類である自賠責保険証がない!対処法や料金などを紹介

車検 自賠責保険がない

車検を受ける際の必要書類である、自賠責保険証がないと焦った経験はありませんか?

自賠責保険証は、車検時に限らず携帯すぐ義務がある保険証です。

自賠責保険証がない場合はどうすればいい?」「車検は受けられない?」と疑問や不安を抱く方もいることでしょう。

本記事では、車検の必要書類の1つである自賠責保険証がないときの対処法を徹底解説していきます。

また、自賠責保険証がどのような保険なのか、作成される時期などの基本的な情報も紹介するので、ぜひご参考ください。

目次

車検の必要書類である自賠責保険証がない(自動車損害賠償責任保険証)!基本情報を解説

車検 自賠責保険がない 基本情報

車検時に必要な書類である自賠責保険証がない場合は、不携帯で車を走らせてはいけません。

車を走らせる際に重要書類である自賠責保険証について、以下7つの項目を解説します。

  • 自賠責保険証とは?
  • 自賠責保険証明書が作成される時期
  • 車所有に伴う自賠責保険証明書の義務について
  • 車に自賠責保険証明書がないときの罰則(携帯義務)
  • 自賠責保険と任意保険は異なる保険
  • 車検満了日と自賠責保険証明書の期間は必ずしも一緒ではない
  • 自賠責保険証明書が必要になるタイミングについて

自賠責保険証がとは、「どのような保険」で「どのような書類」なのかを詳しく解説するので、ぜひご覧ください。

自賠責保険証とは?

自賠責保険証とは、自動車を運転する際に必須となる自動車損害賠償責任保険に加入していることを証明する書類です。

強制加入保険とも称される自賠責保険は、交通事故により他人を死傷させた場合の損害賠償をカバーするもので、法律によって加入が義務付けられています。

車検を受ける際に必要な書類の一つである自賠責保険証は、持参しないと車検を受けることができません。

自賠責保険の目的は、事故の被害者を最低限保護することであり、保険料や補償内容は法律で定められているため、どの保険会社を利用しても基本的な補償内容は同じです。

国土交通大臣および内閣総理大臣により定められた「支払基準」は以下の通りです。

損害の範囲支払限度額(被害者1名あたり)
傷害による損害・治療関係費 ・文書料 ・休業損害 ・慰謝料最高120万円まで
後遺障害による損害・逸失利益 ・慰謝料等・神経系統 ・精神 ・胸腹部臓器に著しい障害を残して介護が必要な場合
・常時介護のとき:最高4,000万円
・随時介護のとき:最高3,000万円
【後遺障害の程度により】
・第1級:最高3,000万円~
・第14級:最高75万円まで
死亡による損害  ・葬儀費 ・逸失利益 ・慰謝料
(本人および遺族)  
最高3,000万円まで
死亡するまでの
傷害による損害
・治療関係費 ・文書料 ・休業損害 ・慰謝料最高120万円まで

自賠責保険は車両ごとに契約され、契約期間は一般的に24ヶ月または36ヶ月となります。

車検のタイミングで有効期限が切れる傾向にあるため、車検時には新しい自賠責保険証を確認する必要があります。

「もらってない」とならないように、車検終了後は自賠責保険証と新しい車検証のチェックを行いましょう。

自賠責保険証明書が作成される時期

自賠責保険証明書は、一般的に新車や中古車をディーラーや中古車販売店で購入したときの手続きの一環として、自賠責保険も加入されます。

新車新規登録や中古車新規登録、継続検査のタイミングで自賠責保険へ加入する傾向にあるため、車検のタイミングで都度契約という流れになります。

そのため新車や中古車購入時、車検納車時には自賠責保険証が手元にあることが一般的です。

「いつもらえる?」と疑問を持つ方もいるかと思いますが、車購入後や車検の納車時と把握しておきましょう。

車所有に伴う自賠責保険証明書の義務について

自賠責保険は、正式には「自動車損害賠償責任保険」と呼ばれ、全ての自動車に加入が義務付けられている保険です。

目的としては、交通事故の際に被害者に対する最低限の補償をすることです。

強制加入保険とも呼ばれており、「未加入」や「不携帯」は法律違反です。

自動車を所有する際は必ず加入し自賠責保険証を車両に保管しておく必要があります。

そのため、自賠責保険証は車検証と一緒にグローブボックスや助手席シート下、トランクに保管されていることが一般的です。

自動車を所有する際は、自賠責保険証への加入と携帯は法律で定められているため、注意しましょう。

車に自賠責保険証明書がないときの罰則(携帯義務)

自賠責保険証明書は、自動車を運転する際に常に携帯していなければなりません。

もし、車を運転中に自賠責保険証明書を携帯していない場合、道路交通法に基づき罰則が科されることになります。

また、自賠責保険未加入でも罰則が科される可能性があるのです。

自賠責保険の加入状況罰則
加入済み:不携帯30万円以下の罰金
未加入・1年以下の懲役または50万円以下の罰金 ・違反点数6点

自賠責保険に加入していても、証明書を不携帯であれば、重い罰則となってしまいます。

どこにある?」や「もらっていないかもしれない」と不安な方は、すぐに自賠責保険証を探しましょう。

自賠責保険と任意保険は異なる保険

自賠責保険と任意保険は異なる保険です。

「保険」という名称なので、混乱してしまう方もいることでしょう。

自賠責保険は、ここまで解説してきたように、法律で加入が義務付けられている保険です。

一方、任意保険は自賠責保険でカバーしきれない分を、保険会社と相談の上、加入する保険です。

任意保険では、自賠責保険でカバーしきれない、自分が所有している自動車に対しての補償も行えます。

また、保険内容によっては車内の物の補償なども可能です。

手厚い保険内容にすることで、安心感は得られますが、費用が高くなるため、内容と料金のバランスを見極める必要があります。

自賠責保険は「強制加入」任意保険は「必要な分だけ加入」、このように把握しておきましょう。

車検満了日と自賠責保険証明書の期間は必ずしも一緒ではない

車検を受ける際に自賠責保険証は必ず必要な書類ですが、満了する期間は一緒ではありません。

自賠責保険証は車検のタイミングで加入、発行されることから期間が一緒と思っている方もいるかと思いますが、注意が必要です。

それぞれの満了日に気づかず、「車検が満了していた」「自賠責保険の有効期間が切れていた」となってはいけません。

そのため、車検と自賠責保険証の期間をそれぞれ把握する必要があります。

一般的には、自賠責保険証は車検満了日よりも数日長く加入することから、車検が切れる前に自賠責保険の期間が満了したとなるケースは少ないです。

しかし、必ずしも自賠責保険の期間が長いとは限らないため、車検と自賠責保険証の期間はそれぞれ把握しておくことでトラブルを防げます。

自賠責保険証明書が必要になるタイミングについて

自賠責保険証明書が必要となるタイミングは、車検を受けるときや車売却時、その他提示を求められたときです。

車検を受けるときは、新たに加入し発行した自賠責保険証と、今まで加入していた期間の証明書の2通が必要です。

また、万が一、事故に遭遇してしまったら、警察には自賠責保険証の提示を求められる傾向にあります。

検問時や職務質問のときなども、自賠責保険証が必要となる傾向です。

いつでも提示できるように、自動車のグローブボックスなどに保管しておきましょう。

車検で必要な自賠責保険証がない(紛失した)ときの対処法

車検 自賠責保険証がない 対処法

車検で必要な自賠責保険証がないとなったときの対処法は以下の通りです。

  • 自賠責保険証がないときの対処法①:再発行してもらう
  • 自賠責保険証がないときの対処法②:車検が近いなら保険期間を25ヶ月で加入し発行してもらう

証明書が「紛失してしまった」や「どこにあるかわからない」という方は、ぜひご参考ください。

自賠責保険証がないときの対処法①:再発行してもらう

車検時に限らず、自賠責保険証がないとなった際は、再発行が可能です。

自賠責保険証の携帯は、自動車を運行するにあたり法律上の必須条件であり、証明書なしでは車検を受けられないことに加え、走行させてもいけません。

再発行の手続きは、自賠責保険を契約している保険会社もしくは代理店に連絡をしましょう。

自賠責保険証の再発行で必要なものは以下の通りです。

【自賠責保険再発行に必要なもの】

  • 認印
  • 身分証明書

紛失してしまい、証明書の提出ができない場合の再発行では、上記2点の用意が必要です。

一方で識別困難など、自賠責保険証が手元にある場合の再発行では、証明書も一緒に提出しましょう。

再発行手続きは、保険会社および代理店で行えます。

自賠責保険証がないときの対処法②:車検が近いなら保険期間を25ヶ月で加入し発行してもらう

車検を受ける際に自賠責保険証の紛失に気付いた場合は、再発行以外にも保険期間を25ヶ月で加入することで、車検を通せます。

整備工場やディーラーなどに車検で車を預ける際に、自賠責保険証がどこにあるかわからない場合は、再発行よりも25ヶ月で新たに加入する方がスムーズです。

24ヶ月と25ヶ月では、費用も大きく変わりません。

また、保険期間を25ヶ月に設定することで、次回の車検時にも自賠責保険の更新を合わせて行うことができ、手続きがスムーズになります。

車検を依頼する工場であれば、代理店になっている場合も多くあるため、整備工場で自賠責保険の手続きをしてもらえます。

これらの対処法を押さえておくことで、万が一の紛失時にも迅速に対応でき、スムーズに車検を受けることが可能です。

車検を受ける際に紛失に気付いた方は、25ヶ月で自賠責保険に加入しましょう。

車検で必要な自賠責保険証がないときの料金

車検 自賠責保険証がない 料金

車検での必要書類である、自賠責保険証がないときの料金を紹介します。

  • 軽自動車の自賠責保険料
  • 普通車の自賠責保険料

軽自動車と普通車それぞれの料金を解説するので、ぜひご参考ください。

軽自動車の自賠責保険料

検査対象の軽自動車における24ヶ月と25ヶ月の自賠責保険料は以下の通りです。※2024年10月時点での料金です。

保険期間料金
24ヶ月17,540円
25ヶ月18,040円

 車検時自賠責保険に加入する際は、どこで車検を受けるにしても上記金額となります。

普通車の自賠責保険料

自家用乗用車における24ヶ月と25ヶ月の自賠責保険料は以下の通りです。※2024年10月時点での料金です。

保険期間料金
24ヶ月17,650円
25ヶ月18,160円

車検証における自動車の登録区分によって、自賠責保険料は異なります。

自家用乗用車の場合の金額として、把握してください。

車検のときに自賠責保険証がないとならないためのポイント

車検時に自賠責保険証がないとならないためには以下2つのポイントがあります。

  • 車検証と一緒に保管する
  • 車から持ち出さないようにする

保管ポイントを抑えて、証明書を紛失しないようにしましょう。

車検証と一緒に保管する

自賠責保険証がないとならないように、車検証と一緒に保管がおすすめです。

車検ブックに車検証や自動車の説明書と一緒に自賠責保険証も保管することで、紛失しにくくなります。

また、保管する場所もグローブボックストランクのフロア下などがおすすめです。

軽自動車のように助手席シート下に収納スペースがある場合は、シート下への保管も紛失しにくいと言えるでしょう。

自賠責保険証のみでの保管は避け、その他重要書類と一緒に管理することがおすすめです。

車から持ち出さないようにする

自賠責保険証がないとならない2つ目のポイントは、車から持ち出さないようにすることです。

車から持ち出すことで、家庭内での紛失や、予期せぬ場所での置き忘れが発生するリスクが高まります。

車内に保管しておけば、車検の前に慌てて探し回る必要もなく、常に車とともにあるため安心です。

また、車内の決まった場所に保管する習慣をつけることもおすすめです。

車の中にで保管し続けることで、しまい忘れなどのリスクを軽減でき、紛失しにくくなります。

車検時にもらえる?自賠責保険証に関するよくある質問

車検 自賠責保険証がない 質問

自動車を運行する加入や携帯が必須な自賠責保険証に関するよくある質問を紹介します。

  • Q1.自賠責保険証がない!いつもらえる?
  • Q2.自賠責保険証がない!どこにあることが多い?
  • Q3.中古車を購入した場合の扱いや注意点は?

自賠責保険証について疑問点を解消しておきましょう。

Q1.自賠責保険証がない!いつもらえる?

自賠責保険証は、車購入時や車検納車時にディーラーや中古車販売店、車検を依頼した整備工場からもらえます。

紛失して再発行が必要とならないように、車の納車時には自賠責保険証を確認しておきましょう。

Q2.自賠責保険証がない!どこにあることが多い?

自賠責保険証がない場合は、グローブボックスやトランクのフロア下、助手席シート下の収納スペースを確認しましょう。

車検ブックに車検証と入っているケースが多い傾向です。

また、車検ブックはグローブボックスやトランクのフロア下、助手席シート下の収納スペースにしまうケースがあるため、まずはこの3つを確認しましょう。

Q3.中古車を購入した場合の扱いや注意点は?

中古車を購入した場合の自賠責保険証は、車検ブックに一緒に保管されている傾向です。

ディーラーや中古車販売店は、名義変更の際に新しく発行された車検証と車検ブックに保管する可能性が高くなっています。

また、納車時には車検証や自賠責保険証などの、各種書類が揃っているか確認するようにしましょう。

確認を怠ると必要なタイミングで書類が見当たらず「もらってない」となりかねません。

納車時には各種書類が揃っているか注意しておきましょう。

まとめ:車検で自賠責保険証がないとならないように管理を徹底しよう

車検 自賠責保険証がない 管理

自賠責保険証は車検を受けるとき以外にも、車を使用する上で携帯しておかなければならい重要な書類です。

車検を受けるタイミングや提示を求められた際に、「自賠責保険証がない」とならないように保管には注意が必要です。

万が一、紛失してしまった場合は、再発行を行えます。

再発行手続きは保険会社や代理店で手続きするだけなので、比較的簡単です。

自賠責保険証は重要な書類なので、保管方法に困った場合は、車検証などその他重要書類との管理がおすすめです。

車検時に自賠責保険証がないとならないように、管理を徹底しておきましょう。

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